第108章 彼らを追い出す

小泉大輔は西野亮平に手配を任せ、海城でも指折りの風格を誇るレストランを押さえさせた。南雲玲奈の好みに合う店だ。

本来なら一か月前から予約待ちが当たり前で、しかも食材は日ごとに提供できる量が限られている――そんな場所である。

南雲玲奈と香澄は、小泉に同行して喫茶店からそのまま向かった。

南雲夫婦はタクシーで合流する。

到着して格調高い個室を目にした瞬間、夫婦の表情はわずかに硬くなった。

このレストランは海城十大企業のひとつ、小高家が手掛ける店。中でも「天の間」の個室は、予約が殺到するほどの人気を誇る。

西野亮平が電話で予約を入れたときも、小高家は二つ返事で席を空けた。秒単位で動いた...

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